性美学研究会

現代の性的コンテンツを哲学的に省察してぼちぼち載せるブログ。

少女性愛の心理的分析及び人間の本性的美・甘美・快楽の人類学的考察②

純粋客体としての対象はなんらかの神聖な象徴を付与させられることも見受けられる。例えば純粋客体の内もつとも純粋な存在は神であり、神は論理学的規定を超越し、各人が様々な性質や人格を投影する。その際に必ず対象が客観として「対象化」される認識において、各人は対象に主観的想念を付与する。この意味で対象は理想化や幻想化され、その対象の自由さに比例し幻想も大きくなる。 次に「純粋客体としての少女」の現代人の幻想を解明する。対象は認識される場合、認識者のバイアスがかかるわけであるが、そのバイアスが後天的なものか先天的なものかが問題となる。例えば我々が「警察官」を認識し理解する時警察官という概念は人間の段階的本質を有さない付帯的概念であるから、後天的なものとわかる。しかし少女の場合は幼さや庇護的存在というバイアス自体が彼女らの身体的発現として本質を有している。よって少女幻想とは必然的幻想であるとも考えられる。